病院・診療所・介護施設など
ご担当者さまへ
医療機関向け(病院・診療所・介護施設など)
急変対応のエキスパートドクターが開催する 病院/診療所/介護施設 の医師・看護師・その他のメディカルスタッフ向けの急変対応セミナー
もし患者様が急変したら 職場のスタッフの方々は適切に対応できますか?職種を超えた有機的な連携が取れますか?
めったに急変が起こらない環境の場合、いざ!という時には体が動かないことがほとんどです。
すぐに行動できるかどうかが 目の前の患者様の生死を分けます。
自信をもって急変に対応できる組織を作りませんか?
30年間救急の最前線に立ち、“救命”にこだわり続けた救急専門指導医が直接指導。医学生・初期研修医を対象として20年以上に渡り指導しているベテラン救急専門/指導医が、従来の画一的な蘇生実習とは異なる 職場環境に合わせた柔軟なプログラムを提供します。
主な施行コース
1 急変対応チームトレーニングコース
2 心肺蘇生ベーシックコース
3 急変対応アドバンスコース
4 心肺蘇生指導者養成コース
5 シナリオ訓練コース
その他、ご希望に合わせてコース内容をアレンジいたします。
1.急変対応チームトレーニングコース
病棟・診療所・介護施設などの単位で医師、看護師、介護士、事務職員など多職種が連携し、急変時に即応できるチームを育成するためのコースです。
急変対応は、一部の職種や限られたスタッフだけで行うものではありません。患者の命を守るためには、現場に居合わせた全員が役割を理解し、限られた時間と資源の中で的確に動く必要があります。医師、看護師だけで対応しがちな急変対応において、介護士、事務職員などなど様々な職種のスタッフも、自ら対応できることをしっかりと理解し実践することで、限られた人数でも一つのチームとして最大限の救命効果を発揮できるようなります。心肺蘇生を中心に、医師、看護師への指導はもちろんのこと、その他のスタッフが対応すべきところ、できるところも、きちんと実践できるように指導します。
この指導においては、一般的に行われている蘇生講習同様、一つ一つの手技が正しくできるようになることはもちろんですが、「なぜその手技をそのタイミングで行うのか」といった 一連の手技に込められた理論的背景をきちんと解説することで、特に気をつけなければならない点と そうでないところの区別ができるようになります。ここを理解することで、スタッフが少ない場合の正しい対応手順や、医師や救急隊の到着まで時間がある場合にスタッフで行うべきことなどなど、型通りの対応方法しか学ぶことのできない一般的な蘇生講習では得られない知識と技術を取得することができます。
また 知識と技術だけでは いざ!という時に体は動きません。一人ひとりがシナリオ訓練を行い、これを急変対応の経験豊富な医師が直接指導することにより、各自の理解が不足しているところ、または 生じるさまざまな疑問を一つ一つ解決して、よりスムーズな動きに繋げていきます。シナリオ訓練は、それぞれの職場環境を加味したアレンジを加えていますので、型通りのパターンを繰り返し練習する通常の救命講習とは異なり 実際の現場に即した内容で繰り返し指導を受けることで、いざ!という時に現場でしっかりと動けるようになります。
コース終了後には…
- 医師不在時でも一次救命処置(BLS)を、自施設のマンパワーや資器材に合わせた適切な手順で開始できる
- 医師到着後には円滑な情報伝達と役割引き継ぎができ、医師をサポートしながら一つの有機的なチームの一員として活動できる
- スタッフ一人一人が自らの役割と他のスタッフの動きを理解し、状況に応じた柔軟な対応ができる
- (オプション)除細動器や気管挿管の対応を含めた二次救命処置(ALS)が適切に実行できる
急変対応チームトレーニングコース 概要
① 講義/実技(約120分)
急変の捉え方とその対応(急変前の重要観察ポイントを解説)
心肺蘇生の基礎知識
BLSの流れとその背景知識を解説(胸骨圧迫、AED、人工呼吸の実技指導含む)
※ALSの流れの解説(除細動や気管挿管およびその介助の実技指導含む)
② シナリオ訓練(約120分)
様々な状況設定での、BLS(+ALS)の流れを徹底指導
計 約240分(質疑応答/休憩 含む)

| 急変対応チームトレーニングコース 講座費用 |
|---|
| BLS中心の半日コース 132,000円(税込)〜 ALSを含む半日コース 198,000円(税込)〜 |
| ※ 遠方の場合は交通費を一部ご負担いただきます。 ※ 勤務体制や施設環境に応じた柔軟なアレンジも可能です。 短時間・少人数での開催や、講義のみ/実技のみの実施など、ご要望に合わせた構成での導入もご相談ください。 |
開催をご検討の際はお気軽にお問合せ・ご相談ください
2.心肺蘇生ベーシックコース
規模の大きな職場の場合、チームトレーニングの前に、各職種別にトレーニングを行った方が効果的かもしれません。例えば看護部の研修プログラムの一環として、臨床経験の少ない看護師様や、経験は豊富だけれども急変にはほとんど当たったことがない といった看護師様など「基礎からしっかり学びたい・学び直したい方」を対象に、このベーシックコースを行うのはどうでしょうか?
具体的な職場環境に合わせた講義内容はもちろんのこと、ベッドが空いていれば直接職場で、もしくは職場環境に合わせた設定でシナリオ訓練を繰り返し行うことで、いざ!という時に リーダーと共にチームの一員としてしっかり行動できるようになります。もちろんこのコースでは、リハビリ室での急変を想定したセラピストの方々に向けたプログラムや、透析室での急変に対応するための臨床工学技士向けのプログラムなど、あらゆる職種に対応したプログラムが作成可能です。
コース終了後には…
- 心肺蘇生の基本的な考え方がわかる
- 胸骨圧迫、人工呼吸、AEDが自分でできる
- BLSの流れを自分で作ることができる
- 医師または救急隊への報告ができる
ことを目標とします。
心肺蘇生ベーシックコース 概要
① 講義/実技(約120分)
心肺蘇生の重要ポイントを解説、そして胸骨圧迫・人工呼吸・AED操作を個別に実技指導
② シナリオ訓練(約120分)
発見から医師到着までの流れを徹底指導
計 約240分(質疑応答/休憩 含む)

心肺蘇生ベーシックコース
具体的な内容(一部のみご紹介)
1)基礎知識の確認
・胸骨圧迫と人工呼吸の連動
・AEDがすべての蘇生行為の中で最も優先される理由
・院内心肺停止の特殊性を理解する
2)意識、呼吸の確認
・あえぎ呼吸とは?(動画解説)
3)胸骨圧迫 → 実技指導
・環境設定(ベッド柵・背板・足台)とそのタイミング
・手を置く位置の確認と ずれた際に起こること
・圧迫のリズムと強さ、その意味
4)AED → 実技指導
・パッドを貼る前の確認
・解析中やショック時の注意点
5)人工呼吸 → 実技指導
・BVM(バッグバルブマスク)は二人法を推奨
・人工呼吸は 胸が上がるまで、の“上がる”の意味
・胸骨圧迫と人工呼吸の比が30:2の意味
6)医師到着前後の流れの確認
・BLS(胸骨圧迫、人工呼吸、AED装着)の流れと順番の確認
・唯一の例外(換気不良)の対応を理解する
・医師への報告内容について
7)シナリオ訓練
・実際の職場環境に応じた状況設定で、3名1チームで急変対応訓練を行う。うち1名をリーダーとし、リーダーがすべての指示を出せるよう訓練することで、実際の急変対応の際に 自分がどのような立場になっても的確に動くことができるようにする
| 心肺蘇生ベーシックコース 講座費用 |
|---|
| 132,000円(税込)〜 |
| ※ 遠方の場合は交通費を一部ご負担いただきます。 ※ 勤務体制や施設環境に応じた柔軟なアレンジも可能です。 短時間・少人数での開催や、講義のみ/実技のみの実施など、ご要望に合わせた構成での導入もご相談ください。 |
開催をご検討の際はお気軽にお問合せ・ご相談ください
3.急変対応アドバンスコース
「心肺蘇生ベーシックコース」を受講いただいた方々や、日頃から積極的にBLS講習を行なっているような部署で、更なるステップアップをしていただくコースです。急変時にチームリーダーとして行動できるだけでなく、若手スタッフに指示を出せる人材を育てるためのコースであり、ALSまで含めた一連の流れを的確に行動できるスタッフを育成します。
多くの急変には前兆があり、この前兆に気が付くことでさらなる状態悪化や心停止を防ぐことができます。最近では 院内迅速対応システム(Rapid Response System:RRS)が整備されている病院が増えてきており、まずはこのRRSの起動基準とその考え方をお伝えします。
そしてベーシックコースでは主に医師到着までの流れを指導しますが、アドバンスコースでは医師到着後の流れも理解し対応できるように指導します。除細動器を使用し、パドルを用いた除細動とパッドを用いたAEDモードを実技として実施、心電図の波形別の対応を理解し実際に行動できるようになっていただきます。このため、このコースでははセーブマンプロ®といった高度な蘇生人形を用いて実技指導します。
さらには気管挿管の適切なタイミングはいつなのか、そして医師が行う気管挿管の適切な介助方法、挿管を成功させるための介助のコツなども伝授します。
受講後には、もし医師が蘇生に慣れていない場合でも、適切な助言を行うことで混乱した現場を落ち着かせ、チームとしてスムーズな蘇生ができるようになります。
急変対応アドバンスコース 概要
① 講義/実技 (約120分)
ベーシックコースの内容の復習
急変前の重要観察ポイントを解説
医師到着後の流れについて解説
除細動器の心電図モニタの使用方法、AEDモードの使用方法を解説
挿管介助の実技指導
② シナリオ訓練 (約120分)
様々な状況設定での、主に医師到着後の流れを徹底指導指導
計 約240分(質疑応答/休憩 含む)

| 急変対応アドバンスコース 講座費用 |
|---|
| 198,000円(税込)〜 |
| ※ 遠方の場合は交通費を一部ご負担いただきます。 ※ 勤務体制や施設環境に応じた柔軟なアレンジも可能です。 短時間・少人数での開催や、講義のみ/実技のみの実施など、ご要望に合わせた構成での導入もご相談ください。 |
開催をご検討の際はお気軽にお問合せ・ご相談ください
4.心肺蘇生指導者養成コース
急変時にチームのリーダーとして活躍するだけでなく、院内で蘇生研修を開催する際の指導者として活躍できるスタッフを育てるためのコースです。「心肺蘇生ベーシックコース」「急変対応アドバンスコース」の内容をただ理解している というだけでなく、内容の重要度を考慮して これらを具体的に順位づけしながら指導できるようになるために、まずはベーシックコース、アドバンスコースをしっかり受講いただきます。
これらの受講を通して蘇生の手順そしてそれぞれの手技の背景にあるものを十分理解し、自ら実践できるようになっていただいた後に、自施設で若手への模擬指導を行い、その後は さらに実際に心肺蘇生の模擬コースを自施設で開催していただきます。開催の準備や資料作りなどを弊社がフォローし、そして自施設での実際のコース開催をサポート。さらに結果をフィードバックすることでしっかりとした経験を積むことができます。
そして受講後は、院内の急変対応の指導者として心肺蘇生セミナーを継続的に開催していただきます。この際も必要であれば、ご要望に合わせた形で弊社でもサポートさせていただきます。
心肺蘇生指導者養成コース
具体的な内容(一部のみご紹介)
<第1回>
① シナリオ訓練を通して習得レベルの確認と復習(220分)
② メディカルスタッフ向けの模擬ベーシックコース資料の説明(20分)
計 約240分
その後は模擬ベーシックコース(60分×2) を企画し 前もって自施設での資料を作成していただく
この開催に向けてwebでのグループミーティング(2-3回)
<第2回>
まず模擬ベーシックコースに対する事前練習×2(60分)
その後メディカルスタッフ向けの模擬ベーシックコース開催 (60分×2)
(質の担保として 模擬コース受講生への直接指導も行います)
指導に対するフィードバック(30分)
看護師向けの模擬コース「講義/実技」資料の説明(30分)
計 約240分
その後は看護師向けの模擬コース「講義/実技」(120分) を企画し 前もって自施設での資料を作成していただく
この開催に向けてwebでのグループミーティング(2-3回)
<第3回>
まず模擬コース「講義/実技」に対する事前練習×2(120分)
看護師向けの模擬コース「講義/実技」開催(120分)
指導に対するフィードバック(30分)
計 約270分
<第4回>
模擬コース「シナリオ訓練」開催(120分)
指導に対するフィードバック(120分)
計 約240分
※ 開催回数は希望を伺って協議の上で決定します
| 心肺蘇生指導者養成コース 講座費用 |
|---|
| 132,000円(税込)/回〜 |
| ※ 遠方の場合は交通費を一部ご負担いただきます。 ※ アレンジ内容によって費用が変わります。詳細はご相談ください。 |
開催をご検討の際はお気軽にお問合せ・ご相談ください
5.シナリオ訓練コース
ベーシックレベル/アドバンスレベル
ベーシックコース、アドバンスコースの「シナリオ訓練」だけを取り出したコースです。
すでに各コースを受講済みの方で、講義や実技の内容は理解し実践できているが、臨床で急変対応の機会が少ないので 再度シナリオ訓練だけを受講したい場合のご利用を想定しています。
また 各コースは未受講でも、蘇生の基本手技はしっかり実践できるのでシナリオ訓練だけを希望される、という場合にも対応いたします。(この場合は時間が限られるため、個別の知識、手技についての十分な指導は致しかねます。)
ベーシックレベルでは看護師様だけでなく、臨床工学士様や理学療法士様らに透析室やリハビリ室での急変などを想定した訓練も行なっていただけます。
基本は3-6名を1組として1時間あたり計4-6シナリオへの対応を行ってもらい実践力を養います。様々なシナリオを用意していますので、受講生の蘇生対応の実力がバラバラでも受講可能です。
勤務中の1時間でも開催できるため、半日などしっかりと時間を取ったコースはなかなか開催できないといった施設様でも 十分にご検討いただけるコースです。「急変時に必要な細かい手技は自分たちで指導するので、短時間でとにかく体が動くようにして欲しい」といったご希望に沿うことができるコースになっています。
| シナリオ訓練コース 講座費用 |
|---|
| <1回3-6名程度>時間:60分〜 44,000円(税込)/回〜 同日に同一病院内で連続開催する場合は2回目以降33,000円/回 |
| ※ 遠方の場合は交通費を一部ご負担いただきます。 |
開催をご検討の際はお気軽にお問合せ・ご相談ください
すべてのコースに共通していますが、座学だけでなく、実技指導を入れることで楽しく実践的に学ぶことができ、かつ実際に行動できるようになります。さらにシナリオ訓練を経験することでこれを確かなものにできます。時間があっという間に過ぎていく、そして確実に自分の力になっている、そんなセミナーをお約束いたします。ぜひ 実際に講座を受けられた受講者様のお声もご覧ください。