気道確保・酸素投与・心肺蘇生ブラッシュアップコース(産科医・麻酔科医・看護師様向け)
12月5日7日 2日間にわたり、医療法人社団 良知会 共立習志野台病院様にて、気道確保・酸素投与・心肺蘇生ブラッシュアップコースを開催いたしました。
手術や外来が終わった夕方17時過ぎから 病室をお借りして2時間をいただき、心電図波形や自発呼吸などが再現できるレサシアンシミュレーターをレンタルして、上記コースを開催させていただきました。
5日は産科医2名様、7日は産科医1名様、麻酔科医1名様がご参加されました。
この病院様では すでに看護師様の指導者養成コースの受講を始めていただいており、院長先生から「医師にも同様の指導をして欲しい」「蘇生の初期段階から関わる看護師の対応が院内で統一されていく以上、医師もしっかりとその対応方法を理解して医療チームとして一体感を持って蘇生に臨んで欲しい」とのご希望をいただき 実現しました。
受講前の段階から、初期研修医制度が施行される前の先生は「これまで専門の診療科以外の研修を受ける機会が少なく、蘇生については若い頃に教わった知識しかない、なのでブラッシュアップしたい」とのことでしたし、若い先生も新生児の蘇生コースには参加しているが そもそも成人用の蘇生コースに参加する機会はほとんどなかったので「このような機会があってありがたい」とのご意見をいただきました。
実際のコースでは 前半に救命に必要なA(気道)、B(呼吸)、C(循環)を維持するための最低限の知識を最新のガイドラインの内容を入れて解説しながら、気管挿管を含めた気道確保や人工呼吸、胸骨圧迫、といった様々な手技の確認と修正を進めていきました。
後半のシナリオ訓練は ベーシックコースを受講された看護師様にお手伝いいただき、すでに看護師様向けに指導した内容である蘇生の流れ、それぞれの手技の優先順位を意識してもらい、途中から医師が蘇生に加わった場合にどう振る舞うべきか、何に気を付けることが大切か ということを重点的にお伝えさせていただきました。
限られた時間でありましたが、今後も看護師様向けコース開催のために継続的に訪問させていただくので、実際の急変対応の様子を伺わせていただく予定です。
今回は、医師と看護師 合わせてセミナーを受講いただくという、大変ありがたい流れを作っていただけました。こういった内容も 各施設様の環境やご状況に合わせてアレンジいたしますので、お気軽にご相談ください。